地方在住高齢者の運転免許証返納後の買い物事情について

高齢化社会

 

自宅の筋向かいに住んでいる老夫婦。ご主人が今年になって、運転免許証を返納されました。

 

それにともない、それまで乗られていた車も処分されたようで、自宅前にある駐車場にはそれまで毎日目にしていた車が今では目にすることができません。

 

実は私やうちの家族がこのことに気づいたのは、ご主人が車を手放されてからかなり経過してからでした。

 

最初、「○○さんのところ最近クルマが停まってないな~」と、ぼんやり思っていただけだったのですが、あるとき自宅前をタクシーがよく通るようになったことに気づいた私。

 

それまで、自宅前をタクシーが通ることなどほとんどなかったのですが、一週間に数回自宅前を同じタクシー会社の車が大きなエンジン音をたてて通りすぎるので、気になってあるときタクシーのドアが閉まる音がしたので、窓からそっとタクシーが通り過ぎるのを見たんです。

 

そうすると、そのタクシーには筋向かいの老夫婦が・・・。遅まきながら、そこで車を処分してタクシーで動かれていることに気づいたのです。

 

その後、うちの奥さんがスーパーでご夫婦に会ってご主人が運転免許返納したことと、車を手放したことを聞いたのです。

 

その話から、地方都市で自家用車を使って生活していた高齢者が、免許を返納して車を手放すとどのようなことに直面するのかにつて今回は私が分かる範囲でお伝えしていきたいと思います。

 

わが町では高齢者が車を手放してもまだ生活出来そう

 

筋向かいのご夫婦は、ご主人が昭和8年生まれだと以前聞いたことがあります。なので85歳を過ぎて今年86歳になられるかと思います。

 

奥様はご主人より3~4歳若いと聞いた記憶があるので、お生まれは昭和の10年台だろうと思われます。

 

お子さんが一人いらっしゃるのですが、県外で生活されていて、何かあったときすぐ駆けつけっれる距離ではない場所にいらっしゃいます。

 

なので、察するに今回ご主人が運転免許証を返納されたのには、かなりの決意があったものと思われます。

 

それは、一番近いスーパーまで車で10分ほどの距離があるので、その距離を老夫婦が歩いて通うのはかなり辛いでしょうし、現実的に重たい食料品をかかえて自宅まで歩くのは無理だとお話されていました。

 

しかし、タクシーを使えばマイカーがあったときとあまり変わらない内容で買い物ができるとお話されていました。

 

よく、メディアで地方都市では車がないと生活できないという話を目にしますが、実際に生活しているとかなりの高齢者の方が車なしで生活していることに気が付きます。

 

マイカーの維持費とタクシー代

 

地方都市ではマイカーがあれば便利ではありますが、その分相当な経費がかかります。昨年だったか、我が家の10年ちょっと乗っている普通車の自動車税が思い切り跳ね上がっていました。

 

年間3万9千円ほどだったのが、確か4万五千円ほどになっていました。国民が知らないところで、財務省のヤク人は・・・昔からですよね。

 

そういった税金類から、ガソリン代、2年に一回の車検費用、あと保険のことなどを考えると、週に一回タクシーで買い物に行ったときのタクシー代の合計とどちらが安くつくか・・・

 

乗ってた車や、またタクシーに乗ってどれぐらい離れている所に買い物に行くかによってかなり内容が違ってくるかと思いますが、今回のご夫婦のケースでは、タクシーを使った方が安くつくようです。

 

「食事の宅配」と「生協の宅配」

 

タクシーで最寄りのスーパーに買い物に行く他に、日用品などをドラッグストアーやホームセンターに買いに行くことが以前一ヶ月に数回あったそうです。

 

そこでは、トイレットペーパーやご主人が使用する介護用の紙パンツを購入されていたそうです。

 

ところが、紙パンツを購入してタクシーで運ぶのに少し抵抗があるとのことで、息子さんに相談されたら息子さんがネット通販で購入したものを実家に配達してもらうようにしたそうです。

 

それで、いっそのこと毎日の食材についても宅配サービスを利用したらとご両親にすすめたそうですが、お母様がそれは嫌だと・・・。

 

その時点で、息子さんは食材を自宅に宅配してくれるサービスを考えていたそうですが、お母さんが料理をするのが好きだということで、自分でメニューを決めて料理ができる方が良いと・・・。

 

それで、いろいろ調べて見つけたのが、生協の宅配パルシステム
です。

 

これだと、お母さんが作りたい料理に必要な食材を自由にチョイスできます。しかも、最近の生協は「介護用品」も販売しているそうです。

 

なので、ご主人が嫌がっていたタクシーで介護用のパンツを買いに行かなくても、どうやら生協のほうで注文して、自宅の玄関先まで配達してくれるとのことで、4月から生協を利用されているようです。

 

なので、生協で食料品プラス介護パンツなどを含める日曜必需品を宅配してもらって、あと細かい買い物は、タクシーを使って地元で買い物してるそうです。

 

ネットや生協などの宅配サービスを利用すると、地方都市でも車がなくても高齢者の方は買い物難民になることなく、毎日の食料品や日用品を購入することができるようになっているようです。

 

高齢者の方で買い物に苦労されている方や、身内で地方で生活していて、車がないので買い物に不自由されているという方がいらっしゃるのであれば、今回のうちの自宅のご近所さんの老夫婦のやり方などを参考にされてみてはいかがでしょうか?