前回、母親の「食後低血圧」で倒れた話を書いたのですが、それと同時に年末から年明けにかけてもう一つみなさんにご紹介したい話があったので、今回はそれについて書かせていただきます。
というのが、昨年末に母親が食後低血圧により倒れた前後ぐらいから、「足が痛い」と訴えていました。
左足だけだったのですが、時間が経過するにつれて足首から、足の甲にかけて赤みをおびて腫れ上がった状態になっていました。
一緒に住んでいる姉はこれは「転倒したときに足首かどこか骨折したのではないか?」と思って、私のところに電話をかけてきて母親を整形外科に連れて行きたいと申し出がありました。
それで、私は休みをとって姉と母親を地元の整形外科に連れて行き、診察してもらうことに。レントゲンをとってもらい、先生の診断の結果が私にとっては「意外な診断結果」でした。
今回はその時のことをご紹介させていただきます。
骨折無し!骨には異常なしだったが、意外な診断結果が・・・
連れて行った整形外科は三ヶ月に一回通っている病院で、5年ほど前に母親が腰椎の圧迫骨折をしたときからずっと通っている整形外科になります。
骨を強化するために毎朝「アルファーカルシドール」というお薬と、一ヶ月に一回「リカルボン」という薬を母親は服用しています。
ということで、勝手知ったる病院なので受付で症状を説明したら、診察前にレントゲンをとりましょうといつもの流れ。
すぐさまレントゲン室に母親を連れていき、腫れている左足部分のレントゲン撮影をしてもらいました。
撮影が終わって、しばらくすると看護師さんから呼ばれて診察室に。女性の先生なのですが、レントゲンの撮影画像を見せてくれて「骨には異常ありません」とのこと。
まずは、一安心。
しかし、母親の左足を見た瞬間、私達が想像もしなかった診断結果が宣告されました。その診断結果というのが・・・
「偽痛風(ぎつうふう)」
痛風のような症状が出るものの似て非なるものらしく、高齢者には決してめずらしくないそうです。
母親は「食後低血圧」といい今回の「偽痛風」といい、高齢者にありがちな病気を体験したことになります。
で、この偽痛風の治療というのが・・・特段薬があるわけではなく、いわゆる対処療法という形になります。
本人が痛みを訴えれば、ロキソニンなどの痛み止めの湿布を貼る程度のことしかできないそうで、母親の場合も痛み止めの湿布だけ処方されました。
高齢者の偽痛風にならないために医師から言われた2つの事
ということで、偽痛風という診断結果だったのですが、先生からは2つの注意事項が申し付けられました。
偽痛風にならないための対策とでもいいますか・・・
その一つが
「カフェインの入った飲み物を極力さけること」
それともう一つが
「水分をしっかりとること」
この2つを守って生活してくださいと言われました。水分はなるべく一日に1リットル以上は飲むようにと言われました。
カフェイン入りの飲み物を避けるという点は、前回ご紹介したように「食後低血圧対策のために粉末煎茶」をドクターからすすめられたことを、整形外科の先生に話したところ、食事の時に湯呑みに一杯飲む程度であれば問題ないでしょうとのことでした。
なので、その一件があって現在姉は、三食食べる前に母親に「粉末煎茶」を飲ませて、あとは「水」か「麦茶」を飲ませるようにしています。
整形外科で診察してもらって2日後には母親は足の痛みを訴えないようになり、その後足の腫れも引きました。
おそらく、うちの母親と同じように足首や足の甲がむくんだように、赤く腫れて痛みを訴えている高齢者の方は結構いらっしゃると思います。
同じような症状があったときは、整形外科などでレントゲン撮影してもらい骨に異常がなければ、「偽痛風」の可能性が考えられるので、介護されているご家族の方は参考にしてみてください。