我が家では、昭和一桁生まれの母親の介護を5年ほど前からやってます。重度の認知症で、アリセプトは10mgを毎日服用しています。
この母親の介護での一番の悩みの種が、介護用オムツ(私達は介護用パンツと呼んでますが)の「臭い」対策になります。
介護する私達も確かに「臭い」はいやですが、そこは大人の対応をするようにしてます。が、我が家では、その対応ができない人物が一人います。
父親です。
これまでに、母親の便失禁や尿失禁など、下の世話で発生する「臭い」に対し、父親は何度も「臭い!」と激昂して認知症の母親本人や介護をしてる私達を怒鳴りつけてきました。
母親の介護も大変ですが、この「頑固爺」の対応はさらに気づかれする原因となっています。
それで、今年の夏、母親の介護用オムツの使用済みのものから発生する「臭い」対策を再度見直し、新しく「ゴミ箱」を買い替えて良い結果が得られたので、今回はこの事に関して記事を書かせていただきます。
介護用オムツの臭い対策の一つとしてのゴミ箱を見直す
認知症の母親が便失禁や尿失禁をしたあとの介護用おむつは、我が家では新聞紙にくるんでレジ袋に入れてしっかり密閉し、蓋付きのゴミ箱に保管し、指定日に燃えるゴミとして出しています。
しかし、夏場の暑い時期になるとどうしてもゴミ箱の蓋を開けたときに、臭いが部屋中にただよいます。其の臭いに父親が怒り出し、家族で喧嘩ということが何度もありました。
最初の頃は、もっと臭いがすごかったのですが、現在使っている蓋付きのゴミ箱に変えて「フタをしてるときはほとんど臭わない」のですが、「フタを開けたときに中の臭いニオイが蓋に引っ張られるようにして、臭いが家の中に広がる」ようになっていました。
窓を開けたり、ゴミ箱の設置場所をあちこち変更したりしたのですが、もともと狭い家なので頑固な父親を黙らせるまでにはいたりませんでした。
そんな中、うちの奥さんがネットであるゴミ箱を見つけました。「自動で蓋が開閉するゴミ箱」です。
このゴミ箱いいんじゃない?と私に言ってきたときに最初私は全然そのゴミ箱の良さに気づきませんでした。
しかし、妻はそのゴミ箱の販売ページで紹介されていたある一言に目が止まったのです。
それは「蓋が水平に開閉するので中の臭いが外にもれにくい」という文言でした。
今現在自宅で使っているゴミ箱は、中にゴミを入れるときに「フタを上に持ち上げ」てからゴミを中に入れるので、ゴミ箱の中の空気が蓋に引っ張られて中の嫌な臭いが外に出てしまうのですが、「蓋が水平方向に開閉するゴミ箱では中の空気が動きにくい構造になっている」ということなんです。
その話を聞いて私はなるほどと思い、値段もそれほど高くなかったので早速購入してみました。
購入したのが9月の頭だったのですが、それから一ヶ月以上経過してますが、父親が臭いのことで以前のように怒ることが全くなくなったのです!!!
これは相当良いと思います。
見た目も良いですし、これはうちの奥さん良いものみつけたと褒めてあげたいです。
親の介護をしてる人で同じゴミ箱を使っている人が結構いた
このゴミ箱の話をうちの職場でしてたら、パートで仕事をされてる女性が、実家でお姉さんが母親の介護をされていて介護用オムツの臭い対策で自動開閉のゴミ箱を使っているということでした。
この女性のお姉さんは介護関係の仕事をしてる姪っ子さんにゴミ箱の話を聞いたそうで、姪っ子さんの職場で同じものを使っていることから導入されたそうです。
あと、先週末散髪に行ったときに、理容師さんと話をしてて、理容師さんの実家でも母親の介護をされているとのことで、うちのゴミ箱の話をしたら、なんとその理容師さんの実家でも自動開閉のゴミ箱を結構前から使っているとの話でした。
この話を妻にしたところ、これって介護をしてる家庭では「自動開閉タイプのゴミ箱」を使ってるところが多いのではないだろうかということに・・・。
自宅で介護をしてると、介護に関する情報に疎くなることがあるようです。同じようなことを繰り返すだけで、その作業を改善しようとかいうところまで中々一般家庭では難しいのかもしれません。
なので、自宅介護をされている方は、同じ介護をされている方々と情報交換する機会を持つことが介護環境の改善につながるのではないかと思います。
実際に自宅を出てそういった情報交換の場所に足を運ぶことが難しい方は、ネットなどで情報を得るのも良いかと思います。
実際我が家も、妻がネットで自動開閉のゴミ箱を見つけたことで、それまで頻繁にあった父親の怒号の回数が最近ではほぼ皆無になり、このコトだけでも介護に関する負担がかなり減ったように思います。
自宅介護で頑張ってらっしゃる方は、時として孤立して情報が得られないケースもあるようですから、そのような方は積極的に外に情報を求めにいくことで、介護のストレスや負担を減らせるケースに出会えるような気がします。
自宅介護ってどうしても硬直状態に陥りやすいような気がするので、そこをあえて一歩踏み出し行動に移すことで大きな負担軽減につながるのではないでしょうか?