中年女性が激太りする原因は、これまで女性週刊誌やテレビの情報番組で色々と指摘されてきました。その主なものは
ストレス
自律神経の乱れ
出産
病気
などなど色々なケースが指摘されてきました。しかし、中年女性で激太りしたその多くの人達が気付いていない、または原因が分かっていても対処できていないケースが非常に多いように私は思います。
つい先日もそのような女性に遭遇したので、今回は中年女性の激太りの原因についてふれさせていただきます。
それだけ糖質取ったら太ります!
私が先日会って話をした女性というのが、年齢がちょうど40歳で独身のキャリアウーマンです。若い頃から仕事一筋でやってきた方です。
地元のローカル誌、フリーペーパーなどの記事を執筆する記者をされていて、かなりハードな毎日を過ごされているようです。
先日会った時は、ちょうどお昼のランチ時間だったので、いつも取材で駆け回っている地元の美味しいお店でランチを食べれるであろうと期待していた私ですが、実際に連れて行かれたのが、彼女の行きつけのマクドナルドでした。
彼女いわく、地元の人気の料理屋さんは何度も足を運んでいるのでプライベートでランチを取るのにそのような人気店にお昼時行くと、ほとんど仕事をしてるような気分になってイヤだということで、ここ4~5年はお昼はコンビニでサンドイッチやパン、おにぎりなどを買って食べるか、今回のようにファーストフードですませる事が多くなっているとの事でした。
その彼女が先日会ったときに、マクドナルドのテリヤキチキンバーガーにかぶりつきながら発した一言が

最近激太りしちゃって・・・

えっ?(心の中でそりゃそうでしょう・・・)
その言葉を聞いた私は、目の前で彼女が食べているものと、普段の食生活について聞いたものとを合わせて思ったのが
「40歳でそれだけ糖質取ったら激太りしても全然不思議じゃないよ・・・」
多くの中高年が激太りするパターン
中年と呼ばれる年齢になると、毎年の健康診断で血糖値や中性脂肪の値が高いと医師から注意を受ける人が多くなります。特に男性は多いですよね。
毎日の食事の管理と適度な運動をするように医師や管理栄養士からの指導を受け、将来生活習慣病と言われる病気になるのが嫌だったり、怖いのでしばらくの間は、毎日の食事に注意したり、それまでやったことがなかったジムなどに通われる方が多くなります。
しかし、仕事の忙しさや女性の場合は家庭のことでなかなか時間がとれず、ほとんどの方は健康診断の結果が出て数ヶ月でもとの生活に戻ってしまっていますよね?
そうすると、食事はまた元にもどり、運動もパタリとやらなくなってしまう・・・。
しかし、あなたの体は一日一日、刻一刻と老化が進み、筋肉量は減って基礎代謝も下降していきます。
そうなると、若いころの感覚で自分が好きなものだけ食べるような食生活をしてると、中年のある時期を境に多くの人が「激太り」してしまう自分に気づかれることになります。
中高年になったらカロリー制限より糖質制限がおすすめ!
そのようになった中年女性の多くは、少しでもダイエットして痩せたいと思い、「カロリー制限」をした食事にトライされる傾向が強いです。
でもそのやり方がなかなか上手くいかないのは、あなたもご存知かと思います。過去に数え切れないほどの、40代の中年女性が毎日口にする食べ物のカロリーを気にしながら、懸命にダイエットにはげんでみては、ことごとく失敗されています。
中年の女性でダイエットするのに「カロリー制限」を中心としたやり方では多くの人が途中で挫折、失敗します。
基本的にカロリー制限をメインとしたダイエットは食事制限をとることが多いので、どうしても食べることが好きな女性はストレスがたまって途中で挫折というケースが多くなります。
そこでおすすめしたいのが、カロリー制限ではなく近年なにかと話題になっている「糖質制限」です。
この糖質制限をおすすめするのには訳があります。
重度の糖尿病の中年女性がカロリー制限から糖質制限に変えて好転
健康診断などで糖尿病と診断された方にとって、毎日の食事はとても重要になってきます。
京都に糖尿病治療では全国的に知られている高雄病院という病院があります。以前あるテレビ番組で、この高雄病院に入院されている糖尿病の中年女性が出演されていました。
正確な年齢は覚えていませんが、40代以上の女性だったことは間違いありません。この女性は糖尿病と診断されて、医者からお決まりの食事のカロリー制限と運動をするように言われ7年ほど実践されたそうです。
しかし、糖尿病の症状は好転するどころか悪化してしまいついにはインスリンを打つ状態にまでになりました。
それで、藁(わら)をもつかむ思いで京都の高雄病院に足を運ばれたということです。
この高雄病院に入院したその中年女性がやったことは「カロリー制限」ではなく「糖質制限」の食事を毎日取ることだったのです。
その女性が取材に答えてお話されていたのが、カロリー制限の食事だと食べる量が少なくて常に物足りない感じだったが、「糖質制限」の食事は量が多く、味もしっかり付いているので満足感が高く「全然つらくない」とお話されていました。
そうなんです、糖質制限の食事では「カロリーを気にせずたっぷり食事できる」ところが、従来からのカロリー制限の食事とは大きく違い、とても重要なポイントとなります。
カロリー制限ダイエットで失敗を繰り返してきた多くの人が糖質制限で劇的に変化
前述の高雄病院の理事長で江部康二医師という先生がいらっしゃいますが、この江部先生は糖質制限の第一人者であり権威として広く知られています。
その江部医師が高雄病院で糖尿病患者さんに対して糖質制限を実践されるようになったのが、ある一人の重度の糖尿病患者さんの存在だったそうです。
その患者さんは高雄病院にこられた時に血糖値が500以上あったそうで、入院してカロリー制限の食事と軽い運動をする方法をとられていたそうですが、空腹時の血糖値が400を切ることがなかったそうです。
それで江部医師がその患者さんに対して糖質制限の食事を取り入れたところ、それまでのことが嘘のように導入したその日から食後の血糖値が200台になり、その後1~2ヶ月で正常になったそうです。
その後、この高雄病院では糖尿病の治療に糖質制限の食事を導入し好結果を出される患者さんが多く出られたことから、テレビなどで取材が多く全国的に知られるようになりました。
この高雄病院での糖尿病患者さんの例のように、従来からのカロリー制限でなかなか結果を出せなかった方の多くが糖質制限で良い結果を出されているということです。
糖質制限でダイエットになる理由
糖質制限をすると、体の中の糖質(ブドウ糖)が少なくなるので、糖質たっぷりの食事(ご飯、パン、パスタ、砂糖が入っているお菓子等)を食べた時のように「血糖値」が急激に上がることはありません。
下のグラフはある糖尿病患者さんがカロリー制限を実践されていた時と、糖質制限をしたときの一日の血糖値の変化を表したものです。
糖質制限をした食事は血糖値の変動が非常にゆるやかなことがお分かりいただけると思います。
インスリンは、人間の胃の中で消化されてブドウ糖(糖質)になったものを全身の細胞に運ぶ働きをしていますが、大量の糖質が摂取されるとインスリンはこれらの糖質を中性脂肪として体にたくわえてしまうのです。
このことから、インスリンは別名「肥満ホルモン」と呼ばれています。
よって糖質制限というのは以下のような方法であると言われています。
【糖質制限】
糖質を制限する事でインスリンが出るのを極力少なくし、体内に中性脂肪をためこまないようにする方法。
このように、糖質制限をすることで体内に皮下脂肪、内臓脂肪が蓄積することをおさえることができます。
さらに、糖質制限をすると人間の体にとって必要なエネルギーを確保するために脂肪を分解して使うようになります。
このように、糖質制限をすると脂肪がつきにくくなるのと、脂肪を分解してエネルギーにかえることでダイエットにつながるしくみとなっています。
さらに、糖質制限をすると人間の体にとって必要なエネルギーを確保するために脂肪を分解して使うようになります。
このように、糖質制限をすると脂肪がつきにくくなるのと、脂肪を分解してエネルギーにかえることでダイエットにつながるしくみとなっています。
中年女性が糖質制限を実践する上でのポイント
糖質制限を実践するうえでこのようなポイントがあるということをいくつかご紹介したいと思います。
まず、すでにふれていますが糖質制限食の大きなメリットとして、カロリーを気にせず食事ができることがあげられます。
逆に意識して食べる量を増やさないと、糖質制限でよくありがちな「頭がぼーっとする」とか「集中力がなくなる」といった症状におちいる人が多いです。
この症状は糖質を制限するので、人間の脳にとってのエネルギーである「ブドウ糖」が不足して頭がボーッとしたりするようです。
また糖質制限で慣れないと困るのが「何を食べたらよいのか分からない」ということです。
実際に糖質制限を実践しようとすると、ご飯・麺類・パン・果物がダメとなると何を食べたら良いの?という人が多いです。それでまず糖質制限で食べても良いと言われている代表的なものを下記に一覧としてあげてみます。
<糖質制限の食事で食べてよいもの>
肉
魚
卵
チーズ
バター
豆腐
マヨネーズ
厚揚げ
油揚げ
バターとかマヨネーズって、カロリー制限の食事をされていた方からすると驚きの食材だと思います。
バターやマヨネーズは糖質制限の食事を料理するときに大活躍する材料で、私はマヨネーズは料理の味付けよく使います。炒め物などするときに、マヨネーズを使って肉と野菜を炒めたりするのは良くやります。
料理ができない、あまりやりたくないという女性の方は、前述の高雄病院の江部先生が一度テレビ番組に出演されたときに紹介されていたのが「ファミレス」の活用です。
確かその時はファミレスのガストで食事をされていたように思います。その時に注文されたのが、私が覚えている範囲でヒレカツ定食のご飯抜き、唐揚げ、ほうれん草のソテー?とあと貝柱とエビのサラダ・・・もう少しなにかあったような気が・・・。
そして食べるとき、ヒレカツはソースを使わずにレモンをしぼったり、塩を少しふりかけて食べるとお話されていました。
またヒレカツなどの揚げ物は、衣をはがして食べるそうですが、最初の一切れはそのまま食べて、二切れ以降は半分だけ衣をはがして食べられていました。
唐揚げはそのまま食べていらしたようです。
料理ができない、面倒という方はファミレスを活用する方法があります。コンビニでも基本同じです。糖質が低いものをチョイスして食べるようにするだけです。
コンビニで食べるものを選ぶときに、チェックしたいのが包装紙に書かれている成分欄のところです。一般的な食材は糖質がどれぐらい入っているのかチェックするときに、糖質何gと表記されているケースと炭水化物何gと書かれているケースがあります。
どちらかというと炭水化物何gと表記されているほうが多い気がします。私は成分欄を見て炭水化物が50gを超えていたらその食材は敬遠します。
糖質制限を実践するときに常備しておきたい食品
糖質制限を実際にやろうとトライすると、私もそうでしたが何を食べたらよいのか?何を食べようかと頭を悩ませる方が多いです。
とにかく、現代日本の日常生活で糖分や炭水化物が含まれてない食品を選択して食べるというのはなれないと結構至難の業といえるかもしれません。
それで、糖質制限を実践していく上でこの食品、食材は必須だと私が思う4つのものをご紹介させていただきます。
私はこの4つの食品をメインとして糖質制限時の食事を組み立てていました。その4つの食品とは
豆腐
卵
チーズ
イワシ・サバ缶
この4つの食材が常に自宅にあれば、糖質制限の食事は私の場合はなんとかなります。この4つの食材、それぞれ単品でもそのまま食べることができますが、少しアレンジすると色々と楽しめます。
卵などは、ゆで卵をまとめて作って朝食や昼食で食べることが多いですが、あとはバターたっぷりのスクランブルエッグにしたり、キャベツなどの野菜といっしょに炒め物にしたりして食べることが多いです。
あと、イワシの缶詰やサバ缶は水煮のタイプのものを食べるようにしてます。イワシの場合はオイルサーディーンですね。
豆腐は夏場は冷奴、冬場は湯豆腐で食べたりあと、同じ大豆関連食品でおからもよく私は食べます。
スーパーなどの惣菜コーナーでオカラの惣菜が売られていることがありますが、スーパーのお惣菜は砂糖が結構入っていることが多いので注意が必要です。
まとめ
中年の女性が激太りする原因として糖質、炭水化物の過剰摂取ということがあげられます。
しかし、世の中年女性は砂糖がたっぷり入った缶コーヒーやジュースを毎日のように飲み、朝は大好きな炭水化物たっぷりのパンを食べ、お昼はイタリアンレストランでパスタを食べたり・・・といった食生活の方が多いと思います。
そういった生活をしてると、ある年齢になると気づいたら「激太り」してたということになるので、そうならないために糖質制限を念頭においた食生活をおすすめします。
中年女性でカロリー制限でダイエットに失敗された方は糖質制限をおすすめします。
【注意点】重度の糖尿病の方は、いきなり完全な糖質制限をやると低血糖の症状が出たりして危険なので必ずかかりつけの医師の指導のもと実践されるようにしてください。また腎機能が衰えている方もどうように医師の指導のもと実践されるようにしてください。